生まれつき繊細な心を持つ『HSP』。
もしかしたらHSPかも?とお悩みの看護師に向けて情報をまとめました。
※本当に辛い人は心療内科などを受診することをおすすめします。この記事はあくまで自己理解のために活用してみてくださいね。
HSPとは?
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン Highly Sensitive Person)とは、生まれつき普通の人より繊細な心を持ち、感覚が過敏な人の気質を言います。
後述しますが、HSPは、4つの特性DOESを持ちます。
なぜ繊細?
情動反応の処理をする脳の部位「扁桃体」が生まれつき過剰に働きすぎるため、ストレスを感じやすいと言われています。
HSPは病気ではなく気質
HSPは米国の心理学者、エレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念で、病気ではなく気質です。
HSPのDOES(ダズ)とは?
HSP気質の人には、次のような4つの特性「DOES(ダズ)」があると言われています。
深く処理をする(Depth of Processing)
ひとつの物事を、広く深く多くの情報を処理して考えます。
情報量が多いため、理解をするのに時間がかかります。
感覚過敏で刺激を受けやすい(Overstimulation)
五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)が優れているため、芸術作品に深い感動をすることができます。
その反面、音・光・匂いなどの刺激に弱く、疲れやすいと言われています。
感情の反応が強く、共感力が強い(Emotional response and empathy)
共感力が強いため、他人の気持ちを理解することができます。
些細な刺激を察知(Sensitivity to Subtleties)
体性感覚が優れているため、他の人が気づかないような些細な変化に気付きやすいです。
非HSS型HSP(内向型)とHSS型HSP(外向型)
HSPには、非HSS型とHSS型があり、非HSS型は内向型、HSS型は外向型であると言われています。
言い方を変えると、非HSS型は人見知り、HSS型は社交的な人です。
「HSP」というと、一般的には非HSS型を指すことが多いです。
HSS型HSP
HSS型HSPは刺激を求めるけれど、繊細で疲れやすいという矛盾を抱えた気質であると言われています。
HSS型HSPの特徴は以下の通りです。
- 明るく元気に振る舞うけど1人になると暗い
- 何も考えてないように見えてすごく考えてる
- はしゃぐけどすぐ疲れる
- 好奇心旺盛だけどすぐ飽きる
- 社交的だけど内向的な一面がある
- みんなでわいわいが好きだけど1人時間が必要
- ルーティン、単純作業が苦手

HSP看護師の特徴
HSPの看護師の特徴です。
HSP気質は、良く出る面も悪く出る面もあります。

患者さんとじっくり関わるのが得意
共感力や洞察力が高いため、患者さんの話をよく聞き、じっくりと関わることが得意です。
寄り添う看護はHSPの得意分野です。
急変に気付きやすい
些細な変化を見逃さず、「いつもと違う」「なんか変」がわかります。
この特性があるため、急変に気付きやすく早期発見をすることができます。
誠実で丁寧な仕事ができる
看護師の仕事は人の命や健康に関わるため、誠実で丁寧な仕事ができるということはとても重要です。
教育に向いている
人の立場で物事を考えるのが得意なため、教育をする側としても向いています。
例えば「自分が新人の頃はこんなことを感じてたからこうしよう」「後輩看護師の反応を見てどんな言葉をかけたらいいかな」ということが分かり、教育に活かすことができます。
早くして、遅いと言われがち
HSP気質だと色々な情報を受け取って、全てを考慮してから理解します。
このため、どうしても物事の判断が遅くなりがちです。
テキパキ判断しなければならない場面が多い環境だと、つい「早くして」「遅い」などと言われがちです。
たくさんの仕事にあたふた
HSPは1つの物事を深く考えるのが得意な反面、マルチタスクが苦手です。
一度にたくさん注意をすることがあると、混乱してあたふたしてしまいがちです。
仕事を断れない・頼めない
相手に気を使いすぎてしまい、仕事を断れず、頼むことも苦手な看護師が多いです。
仕事を断らず、頼まずに自分で全部やろうとすると、キャパオーバーになって場合によっては体調を崩してしまいます。
機嫌が悪い人に影響される
共感力が高いため、機嫌が悪い人に影響されやすく自分まで機嫌が悪くなってしまいがちです。
とくに忙しく患者の命に関わる職場ではピリピリ・イライラムードの看護師が多く影響されやすくなってしまいます。
言葉を真に受けすぎる
些細な反応にも気付きやすく、言動の意味を考えすぎてストレスになってしまうことがあります。
HSP看護師が工夫できること
HSP看護師は、特性が他の人と違います。
上記のような特徴を理解した上でなるべくストレスを避けるように工夫することが大切です。
嫌な人となるべく関わらないようにする
嫌な人と関わると、普通の人以上に疲れてしまいがちです。
嫌な人となるべく関わらないようにすることで疲れが軽減されます。
しっかり休む
HSPは疲れやすい分、しっかり休むことが大切です。
ぼーっとのんびり過ごす時間を作ったり、睡眠を長めに取ったりすることがおすすめです。
自分に合った環境を選ぶ
HSPの看護師は、多忙でピリピリした環境は疲れやすく体調を崩してしまいがちですが、自分に合った環境なら能力を発揮することが可能です。
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自分に合った仕事を探す
HSP看護師は時間や精神的に余裕のある、のんびりゆったりした職場で働くことで才能が活かされやすいです。
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▶︎HSP看護師に向いてるのはこころのケア!適職は?何科?
いかがでしたか?
せっかく看護師になったので、HSP気質を活かしてみましょう。
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