HSP気質の人は、合わない環境を選ぶと個性や能力が発揮できないと言われていますが、「得意を活かせる環境を選ぶ」ことで能力を発揮できるようになります。
感覚過敏で疲れやすい・・・
その代わりに繊細で共感力が高いからこそできる『得意なこと』を活かしましょう。
HSP看護師が向いてる診療科を見つけるためには?
HSP看護師に向いてる診療科を見つけるために、まずは以下のことから始めてみましょう。
- HSPの特性の中で、自分がどれに当てはまるか把握する
- 得意なこと、苦手なこと、やりたいこと、嫌なことを理解する
- その中で、やってもいいこと、絶対やりたくないことをピックアップ
- 診療科の特徴と照らし合わせて絞っていく
HSP看護師の特徴を知りたい方は、まず以下の記事を参考にしてみてください。

HSP看護師に合った環境を選ぶ際に考えるべきこと
HSP気質の人は、刺激に弱いため、普通の人よりも疲れやすく、睡眠や休息が普通の人よりも多く必要であると言われています。
休みが少なすぎるハードな職場は工夫しても良いところが活かせないだけでなく、体調を崩してしまう危険性があります。
HSP看護師に向いてる職場の特徴
HSP看護師に向いてる職場には、例えば、以下のような特徴があると言われています。
- のんびり働ける職場
- 夜勤が無いか、少ない職場
- 休みが取りやすく、残業がない
「職場の特徴」について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

HSP看護師に向いてるのは何科?【診療科リスト】
それでは、HSP看護師は何科が向いてるのかを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
緩和ケア科
がんなどの重い病気を持つ患者さんやそのご家族に対し、身体的・精神的な苦痛を和らげ、生活の質(QOL)を向上させるケアを提供します。
▶︎緩和ケアに携わる看護師の役割~心のケア~(日本終末期ケア協会)
丁寧で細やかな配慮が求められる科です。患者さんの痛みや不安に深く寄り添い、共感に基づいた精神的なサポートが自然にできることが活かせるでしょう。
在宅医療・訪問看護
自宅で療養する患者さんのもとを訪問し、医療処置、身体介護、生活支援、精神的サポートなどを行います。
一対一でじっくり向き合う時間が多く、深い信頼関係を築きやすいです。患者さんの生活全体に深く関わり、その人らしい暮らしを尊重しながら個別性の高いケアを提供することが可能です。
日本看護協会では、訪問看護入門プログラムを実施しています。
プログラムの受講対象は、新卒看護師(実務経験なしOK)、潜在看護師、医療機関等に勤務する看護師、定年退職後の看護職の方です。
訪問看護入門プログラム(日本看護協会)
これ以外にも地域の看護協会が実施しています。
「訪問看護入門プログラム (都道府県名)」等で検索してみてください。
また、2025年には最大約12万人の訪問看護従事者が必要とされていて、今後はどんどん需要が高まっていく仕事です。
▶︎訪問看護師倍増策の推進(日本看護協会)

精神科
うつ病、統合失調症、不安障害など、心の病気を抱える患者さんの診断、治療、ケアを行います。
変化に気づくのが得意な人は、患者さんの感情の機微を察知しやすく、共感的な傾聴で心のサポートができるでしょう。落ち着いた環境で、一人ひとりの患者さんとじっくり向き合うケアが求められます。

心療内科
ストレスが原因で身体症状が現れる心身症(過敏性腸症候群、神経性胃炎など)を専門に扱います。
他人の立場で考えて細かい配慮ができるHSPさん。患者さんの身体症状の背景にあるストレスや感情を深く理解し、心身両面からのアプローチを丁寧に行うことが強みとなるでしょう。
小児科
子どもの病気全般を扱いますが、特に慢性疾患を持つ子どものケアでは、長期的な視点での関わりや家族への支援が重要になります。
子どもの小さな変化やサインに気づきやすく、共感的な姿勢で子どもとその家族に寄り添ったケアができるでしょう。穏やかなコミュニケーションと信頼関係の構築が強みになります。
NICU(新生児集中治療室)
未熟児や病気を持つ新生児を集中的に治療・ケアする部署です。
デリケートな新生児のわずかな変化や状態を敏感に察知し、細やかな配慮に基づいた丁寧なケアができるためです。静かで集中を要する環境で、観察力が活かされます。
老年看護・介護施設
高齢者の身体的・精神的な健康をサポートし、日常生活の支援を行う施設や分野です。
高齢者の感情やニーズを丁寧に汲み取り、傾聴や共感を通じて安心感を与えられるでしょう。一人ひとりの生活に寄り添い、尊厳を大切にするケアが求められます。
リハビリテーション科
病気や怪我で身体機能が低下した患者さんに対し、機能回復や日常生活動作の改善を目的としたリハビリテーションを支援します。
患者さんの小さな進歩や努力に気づき、共感的に励ますことでモチベーションを引き出すことができるため、長期的な視点で、個別性のあるサポートが可能です。

眼科
目に関する疾患(白内障、緑内障、結膜炎など)の診断、治療、手術後のケアを行います。
比較的落ち着いた環境で、正確で丁寧な検査補助や処置が求められます。
患者さんの不安を察し、穏やかに接することで安心感を与えやすいです。
皮膚科
皮膚の疾患(アトピー性皮膚炎、湿疹、ニキビなど)の診断と治療を行います。
患者さんの見た目の悩みや心の負担を理解し、共感的な姿勢でデリケートなケアを提供できるでしょう。細やかな観察力も活かされます。
耳鼻咽喉科
耳、鼻、喉に関する疾患(中耳炎、副鼻腔炎、扁桃炎など)の診断と治療を行います。
比較的穏やかな環境で、繊細な検査や処置の補助が求められます。患者さんの不安を和らげ、安心して治療を受けられるように丁寧な声かけや配慮ができるでしょう。
透析室
腎不全の患者さんに対し、血液透析や腹膜透析を行う専門の部署です。
共感力が高い人は、長期的な治療を続ける患者さんの身体的・精神的な負担を理解し、共感的に寄り添いながら継続的なケアを提供できるでしょう。患者さんとの信頼関係構築が重要になります。
検査室(採血室など)
血液検査、尿検査、生理機能検査など、様々な臨床検査を行う部署です。採血室は特に患者さんと直接関わります。
コミュニケーションが得意な人は、集中して正確な作業を行うことができ、採血などで不安を感じる患者さんの気持ちを察して、安心させる声かけや配慮ができるでしょう。
健診センター
健康診断や人間ドックを行い、病気の早期発見や健康維持のためのアドバイスを提供します。
気配りが上手な人は、受診者の不安を察知し、丁寧な説明や声かけで安心して検査を受けられるようにサポートできるでしょう。比較的ルーティンワークが多く、落ち着いて業務に取り組めます。

研究室
基礎研究や臨床研究を行い、新しい医療技術や治療法、病気のメカニズムの解明などを目指します。
丁寧な仕事ができる人は、細かい作業に集中し、正確にデータを扱うことが得意な人が働きやすいでしょう。人との直接的な関わりは少ないですが、丁寧で几帳面な特性が活かされます。
治験コーディネーター(CRC)
新薬開発のための治験(臨床試験)において、患者さん、医師、製薬会社の間に入り、治験が円滑に進むよう調整・サポートします。
患者さんの不安や疑問を丁寧に聞き取り、共感力を活かしてサポートしながら、正確な情報提供ができるでしょう。この仕事では、高い倫理観とコミュニケーション能力が求められます。
産業看護師
企業や工場などの事業所で、従業員の健康管理(健康診断、健康相談、メンタルヘルスケアなど)を行います。
個別の状況を丁寧に理解し、長期的な視点で関わります。些細な変化に気が付きやすい人は、従業員の心の不調やストレスサインを敏感に察知し、寄り添いながら健康相談やサポートができるでしょう。
学校保健室
学校内で、生徒の健康管理、応急処置、保健指導、心のケアなどを行います。
子どもや生徒の小さな変化や悩みに気づき、共感的に寄り添いながら安心できる場を提供できるでしょう。心のケアや保護者との連携にも細やかな配慮が活かされます。
行政(保健所など)
地域住民の健康増進、疾病予防、感染症対策、精神保健福祉、母子保健など、公衆衛生に関わる業務を行います。
地域住民一人ひとりの健康課題やニーズを丁寧に聞き取り、共感的な視点で支援計画を立てることができるでしょう。多岐にわたる業務を正確にこなす几帳面さも活かせます。
派遣ナース・単発バイト
HSPの中でも刺激を求めるHSS型HSPや飽き性な性格の人は、契約期間が終了したら円満に他の現場に移れる派遣やバイトがおすすめです。
専門的なキャリアは身につけにくいものの、色々な環境を経験したことや新しい環境に適応する能力を強みにすることも可能です。
新しい環境に馴染む必要があるほか、適応力や新たな知識を身につける能力が必要とされます。好奇心旺盛なHSS型HSPさんなら飽きずに仕事ができるでしょう。

応援ナース
派遣と同じく、好奇心旺盛なHSS型HSPなら応援ナースもおすすめです。
主に人手不足の現場にヘルプとして行きます。
都市部以外にも北海道、沖縄や離島に行くこともできて、休日には旅行も楽しむことができるそうです。
短期間で高収入ではあるものの、退職金はないですし、仕事面では即戦力が求められることもあります。
メリット・デメリットありますが、向いてる人にとってはかなり楽しい働き方となるでしょう。

HSP看護師に合った仕事を探そう
HSP看護師に合った仕事を探すためには、転職サイトを利用するのがおすすめです。
なかでも、内部事情に詳しい転職サイトは、「離職者が少ない」「採用されやすい」「〇〇という噂がある」など、転職を成功させるための情報を持っているため、ぜひ気軽に利用してみてください。利用は完全に無料です。

年休130日以上・夜勤なし・HSPに向いてる求人が多数
職場の人間関係、雰囲気、離職率に詳しい
>> 看護師転職サイト比較表【2025年最新版】(ぴーなすの看護師情報ブログ)
