刺激が多い職業柄、看護師でHSP気質だと辛いと感じることが多く、すぐ「辞めたい」「つらい」という思考がぐるぐるしてしまうこともありますよね。
HSPの看護師は工夫と環境が大切です。
まず自分はなぜ辛いのかを知って、そのストレスに対して工夫していきましょう。
生まれつき人より繊細な心を持った、HSP『Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)』。
感受性が強いため周囲からの刺激を受けやすく、すぐに疲弊してしまいがちです。
※HSP気質を看護師の仕事に活かす方法もあります。
▶︎実はHSPは看護師に向いてる!こころのケアが得意な人の適職は?何科?
HSPの看護師が辛い理由
看護師という刺激が多く、人の命に関わる特殊な職業だからこそ、HSP気質のせいで辛いと感じてしまう理由があります。
人間関係の争いが多い
看護師は、多忙でストレスフルな業務内容であることや、女社会であることが影響して他人の粗探しが得意な人が多く、人間関係の争いが絶えない職場もありますよね。
嫌な雰囲気を感じ取ってしまいやすく過敏なHSPだからこそ、人間関係が悪いと余計に疲れてしまいます。
なるべく巻き込まれないように、苦手な人とは戦わず、距離を置きましょう。
自分が悪口言われてるか気になりすぎる
HSP気質の人は、細かいところを気にすることが多いですよね。
人間関係が悪いと、自分が悪口を言われているのか気になってしまいます。
それだけでも精神的に疲弊します。
共感力が強いため、人の悪口を聞くのも嫌
HSPさんは共感力が強いため、人の立場に立って考えてしまい、人の悪口を聞くと自分が言われているように感じてしまいます。
お局看護師のターゲットにされやすい
ターゲットにされる人はターゲットにしやすい特徴があるようです。
人に気を遣い過ぎたり、優しい雰囲気の人が多いからなのか、HSPはターゲットにされることが多いですね。
気を遣いすぎるとサンドバッグにされるから注意が必要です。
https://for-nurse-life.com/hsp/kind-person-quit/聴覚過敏・嗅覚過敏
何かと過敏であることが多いHSP。
自分の嫌な音や匂いがあると人一倍ストレスを感じてしまいます。
病気とまではいかなくても聴覚過敏気味・嗅覚過敏気味で知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまいます。
カフェイン過敏も多いと言われているので控えめを心がけてみてください。
ナースコールや電話が苦手
聴覚過敏とも関連しますが、突然の音にびっくり。
音にびっくりするだけでなく、慣れないうちは緊張しますよね。
人に話しかけることや電話が苦手なのも影響しやすいです。
気を使いすぎる・顔色をうかがってしまう
相手の考えていることや気持ちが分かりすぎてしまう人は、他人のストレスまで感じ取ってしまいます。
また、きつい口調だったり、反応がなかったり、冷たい態度を取られると、後々まで「何か悪いことした・・・?」と考えてしまいます。
自己否定しすぎる
ミスをしてしまったら反省するのは大切ですが、HSP気質の人は必要以上に自己否定してしまいがちです。
反省が終わったら切り替えていきましょう。
仕事や誘いを断れない
仕事や誘いをお願いされると断れなくて引き受けがち。
少しずつ疲労が溜まってしまいます。
断らないとどんどん要求が増えてしまいます。
無理な時は無理と言う勇気を。
周囲の視線が気になりやすい
HSPは、周囲の視線が気になりやすく、それだけで緊張してしまって上手くいかないこともあります。
人前での発表が苦手な傾向もあります。
常に見られている新人看護師はなおさら辛いですよね。
監視される機会が多い
HSP気質の人は監視されるのが苦手だと言われています。
看護師は監視される機会が多いため、余計に疲れてしまいます。
見られていると緊張してしまう人も多いのではないでしょうか。
疲れた分、休息や睡眠を多めに取りましょう。
時間に追われるのが苦手
HSPさんは時間に追われると頭の中が色々な情報で溢れてしまいがちです。
焦るとパニックになってしまうこともあります。
時間に追われることが多く忙しい職場で看護師をすることは、心身にかなりの負担となります。
ミスを指摘される機会が多い
人の命や健康に関わる仕事。ミスを指摘される機会は一般的な仕事に比べて多めですよね。
こころが繊細な人は、指摘を真面目にとらえすぎてしまい、家に帰ってからも1人反省会しがち。
重要なことに集中するために、些細なことは深く落ち込まないように意識してみてください。
相手の不機嫌さが伝わりやすい
「この人イライラしているな」「不機嫌だな」と相手の気分まで分かってしまうのがHSP。
不機嫌な人がいると、つい緊張してしまいます。
看護師は職業柄、はっきり物を言う必要があり、きつい性格の人が多めなのでそれだけで精神的に疲弊してしまいがちですね。
不規則な生活が合わない
夜勤があると生活が不規則になってしまいますが、不規則な生活は向き不向きがありますし、歳を重ねてつらくなることもあります。
HSPは繊細で身体が弱い人も多いため、外来に異動したり、夜勤なしの職場や働き方も視野に入れてみてください。
責任が重い
責任が重いこと自体がプレッシャーになって上手くいかない人もいれば、「自分のせいで」と必要以上に落ち込んでしまう人もいますよね。
HSPでも外向型だと「自分がやらなきゃ」という使命感がある人もいます。
HSPが看護師に向いていない理由
HSPの気質が、環境や考え方によっては看護師に向いていないこともあります。
精神がすり減る場面が多いから
ミスをしてはならないため、常に神経を張り詰めています。
多忙でバタバタ、ピリピリした環境でも精神がすり減ってしまいます。
すぐ泣いてしまいがちだから
感動した時、つらい時、人の悲しみに共感してしまった時・・・。
すぐに泣いてしまいがちなHSPも多いかと思います。
泣くことに対して理解がある人であれば問題ありませんが、理解されないことも多いですよね。
共感力が高すぎて感情移入するから
HSPは共感力が強いため、患者さんや家族に感情移入しまいがちです。
患者さんや家族が辛い状況だと自分まで辛くなってしまいます。
特に看取りで感情移入してしまうと辛くなってしまうことも。
疲れるけど貴重な経験ですし、大切にしたいですね。
忙しく、休みが少ないから
忙しく、休みが少ないことも多い看護師。
HSPにとって休息はとても大切です。
不機嫌な人が多いから
HSP気質だと、不機嫌な人が苦手です。
夜勤で疲れていたり、人間関係だったりで不機嫌な人が多い看護師という職業は余計につらくなることもあります。
マルチタスクだから
HSPは「物事に対して深く処理」をします。
細かい点にも目がいくからこそ、1つのことをやるので精一杯。
マルチタスクだと頭が混乱してしまうこともあります。
スピードが要求されることが多いから
看護師の仕事は素早くテキパキ、スピードを求められる職場が多いため、早く判断するのが苦手で「遅い」「早くして」と言われがちなHSPさんは向いていないかもしれません。
看護師でも訪問看護などじっくり一人の患者さんと向き合うことができる職場もあるので検討してみてはいかがでしょうか。
睡眠不足になりやすいから
HSP気質だと疲れやすく、よく眠る方が多いのではないでしょうか。
でも看護師って睡眠不足になりやすいですよね。
HSP気質で睡眠不足が続くと体調を崩してしまう人も多いです。
あまりに睡眠不足になりやすい環境は避けてみてくださいね。
また、休日が睡眠になってしまうこともあるかと思いますが自己嫌悪しないことが大切です。
HSPの看護師が向いてないと言われる職場
HSP気質の看護師は、急性期は向いてないと言われています。
ただし、得意なことや苦手なこと次第では、急性期でも
以下の記事を参考にしてみてください。
▶︎HSP看護師に急性期は向いてない?理由と対処法